風速が測定器の起動風速値未満(0.3m/sまたは0.5m/s)未満の場合は、 風向の表示が「calm」(静穏)となります。
空間放射線量率は、低線量検出器(NaIシンチレーション検出器)を用いて、周辺の空間放射線(ガンマ線)を測定しています。
空間放射線量率の単位は、1時間当たりの空気吸収線量、μGy/h(マイクログレイ毎時)で表します。 Gy(グレイ)は物質が放射線を受けて吸収したエネルギーの量を表す単位、μ(マイクロ)は100万分の1を表す記号です。
また、本ホームページでは、空気吸収線量率から人体への影響の大きさを表す線量当量率μSv/h(マイクロシーベルト毎時)に換算した表示を行っています。換算は、1μGy/h(マイクログレイ毎時) = 1μSv/h(マイクロシーベルト毎時)としています。
福井県原子力環境監視センターでは、空間放射線量率について、警報レベルを250nGy/h(ナノグレイ毎時)に設定し、この値を超えた場合には、原因究明のため、休日、夜間を問わず対応する体制を敷いています。また、このホームページを利用されている方には、トップページの「現在の状況」でお知らせしています。n(ナノ)は10億分の1を表す記号です。
250nGy/hという大きさは、福井県におけるこれまでの観測実績から、降雨や降雪など自然変動による空間放射線量率の上昇では、それ以上大きな値は観測されないと推測される数値です。なお、降雨や降雪による自然変動以外にも、雷により瞬間的に空間放射線量率が上昇することが知られています。
電子線量計観測局では、緊急時の防護措置判断のため、周辺の空間線量率を連続測定しています。
本ホームページでは、電子線量計観測局について、名称の前または後ろに「(電子)」を付けて表示しています。また、電子線量計観測局の線量率グラフ表示では、低線量率レベルから高線量率レベルまで全体の数値を見やすくするため、グラフ縦軸は対数表示を用いています。
電子線量計観測局では半導体検出器を用いた測定を行っていますが、半導体検出器は設備が小型で線量率の測定範囲が広いという利点がある一方、稀にノイズによって大きな値が出力されてしまう場合があります。