福井県では、原子力施設周辺環境の安全を確認するため、県と原子力施設設置事業者はそれぞれ、観測局(モニタリングポスト)を設置し、空間の放射線量を監視しています。
観測局は県内5ヶ所の原子力施設を中心とした広い範囲に設置されており、平常時用としては、県が44ヶ所、事業者が計62ヶ所、また、原子力規制庁の環境放射能水準調査用として11ヶ所に設置しています。緊急時用としては県が電子線量計観測局を55ヶ所に設置し、合計172ヶ所で24時間休みなく空間放射線の観測を行っています。
このホームページでは、これらの観測局から収集された速報値を表示しています。
県の観測局(モニタリングポスト)では、空間放射線量率のほか、空気中放射能濃度(11ヶ所)や気象(全ヶ所)を測定しています。
このホームページでは、県の観測局名称を「県・[地名]局」と表示しています。
福井県が整備した観測局には、コンクリート型局舎とアルミパネル型局舎の2種類があり、コンクリート型局舎は18ヶ所、アルミパネル型局舎は26ヶ所設置されています。
県・敦賀観測局(コンクリート型局舎)
県・白山観測局(アルミパネル型局舎)
事業者毎の観測局(モニタリングポスト)設置数は、
○日本原子力発電株式会社 … 10ヶ所
○関西電力株式会社 ………… 40ヶ所
○国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 … 12ヶ所
となっています。
このホームページでは、事業者の観測局を「[地名]MS」または「[地名]MP」と表示しています。「MS」はモニタリングステーションの略、「MP」はモニタリングポストの略です。
また、計62ヶ所のうち、防災上強化が必要な観測局13ヶ所には、観測局に隣接して電子線量計観測局を設置し、多重化しています。
浦底MS(日本原子力発電)
高浜MP3(関西電力)
松ヶ崎MS(日本原子力研究開発機構)
堅海MP(関西電力)(手前が電子線量計)
水準調査用モニタリングポストでは、原子力規制庁の委託を受けて福井県が空間放射線量率の水準調査を行っています。
空間放射線量率の水準調査は、全国で行われており、観測データは原子力規制庁のホームページでも公開されています。
福井分析管理室局
電子線量計観測局は、原子力発電所から30km圏において、緊急時における防護措置判断のため、平常時用観測局のないエリアに設置されており、普段から空間放射線量率の連続測定をしています。
電子線量計観測局