• 　放水口モニタの測定値は、検出器の単位時間に計測した放射線の数で表しており、単位はｃｐｓ（カウント毎秒；ｃｐｓはcount per second の略）で示しています。
  　放水口モニタの検出器（ＮａＩシンチレーション検出器）は、海水、周囲の壁材や検出器の材料自身などに含まれる天然放射性核種が放出する放射線を感知するため、放水口から放射性廃棄物の放出がなくても、ある一定の幅を持った数値（バックグランド値）を示します。
  
• 　また、空間放射線量率と同様、雨が放水口に流入した場合には、雨水中に含まれる天然放射性物質の影響により測定値が上昇します。施設によって敷地内の側溝などから流入する雨水の量が異なるため、上昇する程度は放水口によっても異なります。
  　また、放水口モニタの検出器は、定期的に点検を行うため、待機中の予備検出器と交換しながら使用しています。検出器のバックグランド値は検出器に固有の値であるため、交換を行うと交換前後のデータに段差が生じる場合があります。
  

　このホームページでは、原子力施設の放水口モニタデータを以下の方法で表示しています。

• Web地図表示 … Web地図上に表示された原子力施設のアイコンにマウスを合わせると吹き出しが現れ、その中に放水口モニタデータが表示されます。表示データは最新の10分値です。
• 固定地図表示 … 「敷地境界付近」の地図上に各施設の放水口モニタデータを表示しています。表示データは最新の10分値です。
• トレンドグラフ表示 … 施設ごとに現時刻から過去のデータを時系列折れ線グラフで表示しています。「10分値」、「１時間値」、「４時間値」、「１日値」の４種類を表示できます。
• 一覧表示 … 全施設の最新の放水口モニタデータを10分値で表示しています。

　放水口は、複数の施設で共用しているところもあり、このホームページでは下表の放水口についてデータを表示しています。